生きかえる

episode2 順調な時代

学生時代はどうでしょう。

親のために頑張っていたのではないですが、勉強はそこそこやっていたとおもいます。

 

やらないといけないことをすませてから、やりたいことをする。

勉強しなさいとはほとんど言われた記憶はないですが、

学校から帰ると宿題を済ませてから外に遊びにいっていたような気がします。

 

何でもできる天才ではなく、時間をかけてる分賢い

そんな感じだったでしょう。

 

その後、地元の進学高校に入学しました。

最初の中間テストで、400人中の確か330番目くらいだったのを覚えています。

なんで?? でした。

それまでは井の中の蛙ですから

自分はまぁまぁ賢いなんて無意識におもっていたのでしょう。

世の中自分よりできる人なんて山ほどいる。

ということを思い知りました。

 

勝ち負けをずっと勝ち続けることは不可能だし、

人と比較することは自身を消耗します。

この考え方もだいぶあとになってから気づきました。

 

 

大学は希望のところには入れませんでしたが、

そのかわり学部学科は、のちの人生にプラスになるところで

学べたためこれは良かったとおもっています。

 

そして就職

初めて地元を離れ、一人暮らしをするわけです。

仕事をはじめ、最初の衝撃は、

「仕事ってこんなに細かいところまできっちりやらないといけないもんなんだ」

ということでした。

とくにエンジニアという仕事がら細かいところも曖昧では通用しない

ということなのだとおもいます。

 

忙しく、残業も多く、休日出勤もたくさんありました。

ヘロヘロです。

でも、

「世の中に無いものを生み出す」

ということはとてもワクワクするもので

すごい技術の先輩がごろごろ、自由な社風もよく、

上下関係でグダグダなんてことより皆技術の追求で、

とても充実した毎日でした。

公私とも順調な時代でした。

 


 

学校と違い、会社はいろいろな背景の人がいるわけで

僕がひとつ衝撃的だったのが、

4年目のT先輩が11年目のY先輩に

タメ口で話していたことでした。

 

T先輩、いやいや タメ口はないでしょう!

考えられませんでした。

 

僕は学生時代に体育会系の部活をしていたわけではないのですが、

年上には敬語が普通だろう

という常識で生きてきたため

そのタメ口が衝撃的だったのです。

 

しかし、その2人の関係性を見ていると

11年目の先輩が特に怒るわけでもなくそんなことは全く気にしていません。

純粋に技術論を交わして良い空気で満たされていたのです。

 

2回目の衝撃です。

「やられた。こんなコミュニケーションがあるのか!」

今までの自分の常識の範疇での接し方では超えられない関係性になっている

 

そしてもうひとつ、K先輩から学んだコミュニケーションスキル

これは、ちょっと難しいのですが、

特に後輩とのコミュニケーションテクニックですが、

相手のエピソードネタを少し焚きつけて

そのタイミングで両者に笑いが生じます、

ここで、相手の肩をポンと叩く

てな感じです。

 

最後のツッコミで笑いが発生するという

お笑いのパターンと同じです。

 

とくに周りに何人かいる場合に効果的です。

 

これもイタダキ技でした。

・年上にタメ口

・ツッコミで肩ポン

この2つの技 今でも使わせていただいております。

T先輩、K先輩

今でも感謝です! 元気にされているかな。

 

このころ、なぜか週に1回か2回は

見知らぬおばさんから道を聞かていました。

駅で、道で、

周りにきいたら、道聞かれるなんで年に1回とかでしょうー

 

でも聞かれるのです。

多分当時は話しかけやすい柔和な表情をしていたのでしょう

いつもニコニコしているね、と言われたことも何回かありました。

 

 

このころはワーストを想定し何事も慎重に判断していた。

絶対的に大きな失敗はしないし、していない、自分なりにはツイているとも

おもっていました。

ただ、

反射的に行動したり

思い切って行動したり

衝動買いをしたり

そういうことがないため、

まさにここがベストタイミングというときよりも

少し遅延したところで判断しているなぁとは

感じていました。

 

例えば、旅先でなにかご当地ものを買うときなど、

土産物屋街の通りで人目でこれ良いとおもっても、

いやもっと気に入るものが次の店であるか確認してから

いやその同じものをもっと安く買える別の店があるか確認して

と言ってるうちにどんどん歩いていって最初の店にあったのが

一番よくて買いたいのにだいぶ先に進んだのでまた戻って買いに行く

ことができなくなって、買えずしまい、、

 

会社の自社株を購入していましたが、もうちょっともうちょっと上がってから

と言っているうちに

株価が下落傾向になりずるずる売れなくなってしまった。

損切りができなかった。

 

これは小さな一例ですが、タイミングを逸したのです。

他のひとも含めてではなく自分事の範囲での決定事項での判断でよかったので

問題はないのですが、

 

慎重判断ができただけ、

まず、行動してみる

ということをしなかったので当然失敗は少ないというだけだったのです。

経験値があがらないという状態でした。

 

絶対的な失敗を少ないと良いようにおもっていましたが

後で振り返ると

失敗をしなかった それこそが失敗だった

と気づきました。

狭い世界で生きていたのでした。

 

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