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カラーパス効果

 

今日もこのブログをご覧いただきましてありがとうございます。

今回のテーマは

「カラーパス効果」

です。

 

テレビの刑事ドラマのひとコマ

「わたし、この目でみたから間違いありません。」

なんてシーンを見たこともあるとおもいます。

今日は、

目で見たものが本当に認識できているのか

ということについて進めていきたいとおもいます。

 

目次

▢目と脳は違うものを見ているということと認知している必要がある

▢意識しているものしか脳に伝わらない

▢カラーパス効果

▢思い込みをメタ認知できると強い

▢まとめ

 

 

 


▢目と脳は違うものを見ているということと認知している必要がある

さきほどの

「この目でみたのだから、、」

の話は、

確かに自分の目でみたインパクトのある内容なので

記憶も正しく、「重要証言」はおそらくは

間違いないのだとおもいます。

しかし、

目でみたからすべて間違いないのでしょうか?

 

残念ながら、人間はそこまで高性能ではありません。

目でみたものを全部記憶しているかというとそうではありません。

 

ひとつ、例をあげてみましょう。

 

あなたは車の運転をしているとしましょう。

車を走らせていると、

助手席の人がこう言いました

「さっき、変な恰好の人がいたでしょう」

 

運転しているあなたは

「そんな人いたっけ?」

すると、相手は

「見てないの?」

。。いや、

運転してたから気づかなかった。

こんなシーン。

 

、、どうやら助手席は女性だったようですね。

いや、そこではなく。。

 

本題にもどりますが、

運転しているあなたにおいてもたしかに

「目には入っている」のですが、

脳には伝わっていません。

 

だから、

「そうだっけ?」

になったのです。

 

車を前に進ませる、

ー事故が起きないように

ー信号とまわりの車の動きもみつつ

ー自転車は左側をすり抜けてこないか

ー後ろの車は、、

のような

すべてのまわりの状況を確認しつつ

止まることなく前に進んでいかなければなりません。

 

 


▢意識しているものしか脳に伝わらない

話は続きますが、

時速数10Kmという、

これ人間では出せないスピードで

前にすすまなければならない中

運転中には非常に多くのことを

逐次同時判断しつつ運転を続ける必要があります。

 

ここで、

運転中の脳の作業の一番の優先順位は

「事故をおこさないこと」

です。

 

生命維持ということは人間の根幹の第一優先のこと

それが運転を行うことによって

損なわれてしまう可能性があります。

危険リスクが増大します。

 

生身の人間の身体行動においては

せいぜい100mダッシュのような移動スピードですが、

車の運転時は数10キロのスピードがでます。

自分の足で走っていてなにかにぶつかっても大した

ケガにはなりませんが、車の数10キロのスピードで

事故を起こすと生命にかかわります。

 

生命維持という人間の根幹の第一優先のことが

運転によって危険な状態となる可能性があります。

 

運転に直接関係のないことに脳のリソースを使う

ということによって危険を伴う可能性が増えるため

脳はできるだけ生命維持に集中しそれ以外のことは

避けようとします。

 

歩道を歩いているひとの服装

これは、その生命維持という目的からしたら

どうでもよいことなります。

 

赤を着ようが、へんな服だろうが

それは今の時点ではどうでもよいわけです。

 

つまり、

脳は目から入ってきたものを全部受けとめている

というわけではなく、

大事だと認識しているものしか受け入れていない

ということです。

 

 

 

これは、生命維持という重要な要素が含まれる場合のことですが、

そうでなくても、視覚情報の殆どは

思考の段階にすすむことなくフィルタされています。

 


▢カラーパス効果

目で見えているもののうち

脳の思考にまで及んでいることはわずか。

あなたが、意識しているもの以外は殆どが見えていないのと同じなのです。

 

ここで、少し体感していただきましょう

あなたが今いるところ、ご自宅のお部屋でも

喫茶店でも構いませんが、

今から自分の周りの見えるもので赤いものを10秒間記憶してください

 

さて、それではここで質問です。

 

目を閉じて今みた周りの記憶を思い起こしてください。

その中で赤色のものはいくつありましたか?

いかがでしょうか。

 

思い出して答えをきめたら目を開けてもらって、

(目を閉じたままだと、この文も読めないですね。。)

 

周りをみてください。

数は合っていましたでしょうか。

では、ここでもう一つ質問です。

 

”黄色のものはいくつあったでしょうか?”

 

えー、赤じゃないの、赤なら覚えているのに。

 

これです。

赤い色のもの に意識が向いていると

それ以外のものはフィルタされ

その他として一律グレーアウトしたような

そんな認識の仕方をしていたとおもいます。

 

これは

カラーパス効果

とよばれています。

 

要は、注目しているもの以外は

目にうつっていても見えていないということです。

同じようなことで、

今度欲しい車が出てきて調べだしたら、町にやたらその車を

見かけるようになった。

自分がショートヘア―にしたら

やたらとショートの人が目につくようになった

全体の母数は今までと何ら変わっていないのに

注意していることだけが浮かび上がって

感じれる。

 

視覚情報だけでなく、

五感で感とられるものは1秒間におよそ2000も

あるといわれています。

脳はこの2000個の情報のなかから、

これは重要な情報、これは不要

を選別して認識しています。

人間が同時に認識できる情報は8~16個

といわれています。

取得された情報のうち脳が認識できるのは

1/100以下

ということになります。

 

 

 


▢思い込みをメタ認知できると強い

先の例は、目でみたもの、

物理的に実際に存在しているものでも、でうsが

ほとんどのものは認識できていない

このことを

普段から認識している必要がある

ということです。

 

このカラーパス効果は視覚情報に対するものですが、

実は、これ

視覚情報だけでなく、

思考、つまり頭の中においても言えることなのです。

 

自身が考えていること、、

にも当てはめることができます。

例えば、自分では

完璧だ、間違いない

と思っていることも

それはあくまでも

自分の中にある知識、経験から考えたものである

ということです。

自分の認識範囲外に重要な判断要素があるかもしれない

自分が知らない情報の中に本質的に重要なことがあるかもしれない

 

つまり、どのような場合であっても絶対ということは言えない

ということです。

 

本当の答えは他にある可能性があるという認識も重要です。

 

常にこのような考えをもっていると

以下の図1のように思考の枠がひろがりメタ認識ができます。

 

そして、この図を見て

認識いただけたとおもいますが、

自分が全部合っている

相手は全部間違っている

というわけではなく、

自分の考えのかなりな部分はあっているけれども

足らない部分がある

あるいは相手と対立しているようで

実は多くの部分は同じ意見だ

ここで3次元的なイメージの図にしてみましょう

 

 

2次元的にみると解りにくかったですが、

つまり個々の考えを昇華させたところに

本当の答えがある、というイメージです。

 

実際にはそこに”本当の答え”があるというよりも

この昇華のイメージで共通の

~これでよいだろう~

という”答えをつくる作業”をする

ということです、

 

下のレイヤーで対立するのではなく、

上位レイヤーで答をつくっていく

ベクトルがお互いを向いているのではなく

第3の位置である上位に向いている

という思考になったときに

対立が避けられ

より高いゴールへとすすむことができます。

 

 


▢まとめ

さきほどの

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