ホメオスタシス? 何ですか?
という方も多いとおもいますが、これは、「心理的恒常性」ということです。
心理的恒常性? ん-まだ、いまひとつわかりませんね。
つまり、平たく言うと「いまのままが良い」 ということです。
「今のままでよい」ではなく、「今のままが良い」です。
人間は生存本能から本質的に「現状維持」を願っており、本質的に変化を嫌います。
身体の生理的調整としても、
寒くなったら、体温が下がらないように毛細血管を収縮させ、
暑くなったら汗を書いて熱を逃がすことで、体温が上がるのを防ぎますよね。
思考においても多くの場面で同様のことが働きます。
太古の時代、まだ農耕が始まる前の狩猟の時代、
新たな食料を求めて今いるところを捨てて未開の地へと挑む。そしてその結果、命を落としてしまう。
残されたものにはこの記憶が深く刻み込まれ無意識レベルになん代々とその記憶が蓄積されてきた。
このような何100世代にもわたる人類の経験から、
人間にとってなによりも一番大事である命、
それを脅かすことには脳は恐怖をいだき、危険な行動は回避させる、
生命維持するために身体に備わった自己防衛機能といえます。
人間の行動は脳の指令で行われます、つまり 脳=人間ととらえてよいとおもいます。
つまりは、
究極のところ、脳は「死なないこと」を最優先とし判断します。
いまの状態で生きれていられるのですから、今を維持すれば生きていられます。
わざわざ変化させてリスクが増えるようなことをしなくてよいでしょ。
と。こういうことです。
あなたが、新しいことにチャレンジしようとしたとき、
脳の反応としてはこのようになります。
下手に変化されてしまい、生命維持に影響することは困る。
なので脳は、「恐怖」や「不安」や「悲しみ」といった感情を発生させ、
行動を踏みとどまらせるようにします。
あなたが新たなチャレンジをするときに、
どうしようかな、止めとこかな
と迷う、それ自体が脳の反応なのです。
遊園地でジェットコースターに乗るとき、
「乗ってみたいけど怖い、どうしようかなぁ」
コレです。
脳は
「乗らなけりゃ、事故もなく、今のままでいられるのだから止めといてくれ」
とブレーキをかけます。
あなたが変化、行動しないようにもっていきます。
これが目標達成にむけ行動する際にもブレーキになってしまう。
これはあなたの意思の問題ではなく、人間の本質的な自己防衛の思考によるものです。
人間は、「現状維持反応」をするように作られているいきもの。
ですので、
起業家などの一部の人をのぞいて、
殆どの人の目標はなんですか? というと
生まれた時からインストールされている潜在的な答えである「現状維持」が目標なのです。
だから、深層本質的には今の自分から変わりたくないのです。
例外となる人もいます。
起業家によくあるのが、
自己防衛のための抑制機能が弱く、好奇心が上回るタイプの人です。
多くの人に備わっているリミッタ機能が緩いのです。
こういう人はリスクを取っていくことに躊躇なく行動しています。
もちろん失敗もするけれども、リスクを負ってもどんどん前進する、
またその挑戦の回数が多い、
ですので結果的に成功する「確率」があがり経営者になっていくのです。
ホメオスタシス=人間の生命維持活動ということを事実として捉え、
これをそういうものなんだと客観的に捉え理解しておく必要があります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。